【闘技場】 |
--3回戦まで戦い、優勝する |
飛びトド | ありがとう強くて男前のお兄さん達! |
| あんた達のお陰で助かった。お礼にご馳走するよ。 |
ザックス | せっかくだけど、俺たちはこれから『雪女』に会いに行かなきゃならないんだ。 |
飛びトド | じゃあ、おいらが案内するよ。 |
ザックス | 案内役はもう、いるんだけど―― |
| あれ、アノニムの奴、どこに行った? |
クラウド | さあ…。さっきからずっと見ていないな。 |
飛びトド | 案内するよ。こっち、こっち! |
クラウド | …何だか色々と胡散臭いな…。 |
ザックス | 毒を食らわば皿までって言うだろ?とにかく行こうぜ。 |
クラウド | ……。 |
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【魔術師の館】 |
王弟 | ……お前の言葉が真実だという証拠がどこにある……? |
魔術師 | お前のその人並みはずれた能力だ。私の魔法が効かない人間など、いる筈が無い。 |
| それにさっきお前に毒を盛ったウータイ人の男、妖魔に操られていた。 |
王弟 | 確かに奇妙な気配を纏っていたが…。 |
魔術師 | あの男を操ったのは、恐らくお前の同胞の妖魔だろう。 |
王弟 | …同胞と言うなら、何故、俺を殺そうとする…? |
魔術師 | お前は人間の身体に巣食っている妖魔だ。人間の身体が死ねば、妖魔の本性が覚醒する。 |
王弟 | 何故…俺にこんな話をした…? |
魔術師 | 私の魔法が通用しなかった相手はお前が初めてだからな。その正体を知りたくなった。 |
| それで、5年前に死んだ母の霊を降霊術で呼び出し、話を聞き出したのだ。 |
王弟 | お前の母親…? |
魔術師 | お前が生まれるのに力を貸した妖魔は、私の母だ。 |
| 生まれると言うより、再臨と言った方が正しいが。 |
王弟 | …どういう意味だ?それに、俺の同胞の妖魔というのは、数年前からこの国を荒らしているあの妖魔の事なのか? |
魔術師 | そうだ。そして、2000年前にこの世を闇に沈めようとした魔王の再来でもある。 |
| お前が倒そうとしていた相手は、お前の同胞、お前の片翼だ。 |
王弟 | ……。 |
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【時の回廊】 |
クラウド | (随分、奇妙な場所だな…) |
| (それに、あの魔物ともザックスともはぐれてしまった……) |
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【王弟の部屋】 |
王弟 | お前は何者だ?どうやってこの部屋に入った? |
クラウド | ……わかんない。 |
王弟 | 家臣の誰かに連れられて城に来て、迷子にでもなったのか…。年は幾つだ? |
クラウド | …四つ。 |
王弟 | こんな幼い子供を王宮に連れて来ただけでなく、目を離すとは…。 |
| …まあ良い。喪に服さなければならないせいで外に出られなくて、退屈していたところだ。 |
| と言っても、話し相手にするには幼すぎるが…。 |
クラウド | …おにいさん、だれ? |
王弟 | 俺の名はセフィロス。先日、即位した新王の弟だ。 |
クラウド | セフィロス……。じゃあぼく、おにいさんにわたさないと…。 |
王弟 | 渡す?何をだ? |
クラウド | ……たいせつなもの。とてもとてもたいせつな……。 |
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【時の回廊】 |
クラウド | (何だ今の幻影は…?) |
| (小さい頃の俺と、少年の頃のセフィロス王子……) |
| (俺が王子に会った事がある気がしていたのは、この事だったのか?) |
| (でも、ニブルヘイムの平民の俺が、ミッドガルの王宮になんて、入った事がある訳ないのに……) |
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【ニブルヘイム】 |
ティファ | クラウドも、一緒に遊ぼうよ。 |
クラウド | ……俺は良い。 |
ティファ | そんな事、言ってると、友達いなくなっちゃうよ? |
クラウド | …俺に友だちなんて、いない。 |
| みんな馬鹿ばっかりだから、俺の事なんて理解出来ないんだ。 |
ティファ | クラウド……。 |
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【時の回廊】 |
クラウド | (ニブルヘイム…?でも、あの黒髪の女の子は誰だ?) |
| (知っている気がする…。でも、思い出せない……) |
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--更に奥に進むと、行き止まりになっている |
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クラウド | (行き止まり…?どうなっているんだ、ここは…) |
| (それより、俺がセフィロス王子に渡さなければならない大切な物って、一体……) |
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【ニブルヘイム】 |
--村が炎上し、村人が倒れている |
--クラウドが刀を持ち、村人を斬殺している |
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ティファ | クラウド、何をするの!?止めて…! |
クラウド | 邪魔だ…! |
--ティファ、倒れる |
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クラウド | (俺が…?ニブルヘイムに火を放ち、皆を殺したのは俺なのか…!?) |
| 嘘だ…。嘘だ、嘘だ、嘘だ……!! |
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【忘らるる都】 |
ザックス | クラウド…? |
クラウド | 嘘だ…。嘘だ、嘘だ……! |
| 俺があんな事、する筈が……!! |
謎の男 | …どうやら、『雪女』には会えたようだな。 |
ザックス | どういう意味だ?まさか、さっきのお調子者の魔物が『雪女』だったとか? |
謎の男 | あれはただのお調子者の魔物だ。 |
ザックス | あいつ、俺達を『雪女』の所に案内するって言ったくせに、急にいなくなっちまって…。 |
謎の男 | 『雪女』が会う気になったのは、クラウドだけだったようだな。 |
ザックス | その『雪女』、クラウドに何をしやがったんだ? |
謎の男 | クラウドとお前の望みを叶えたんだ。 |
| つまり、クラウドの記憶を取り戻させた。 |
クラウド | 嘘だ…。全部、でたらめだ……! |
謎の男 | どうやら、思い出したくない記憶だったようだな…。 |
ザックス | まさか…クラウドの記憶喪失って……。 |
謎の男 | ああ…。耐え難い記憶から逃れる為に、無意識下に封印したんだろう。 |
クラウド | 嘘だ…!嘘に決まってる……!! |
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--眠りの魔法。クラウド、倒れる |
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ザックス | 今、何を…? |
謎の男 | 眠らせた。とにかく、建物の中に運ぼう。 |
ザックス | あ…ああ……。 |