「どこかで雨宿りしないと、身体が冷えますよ?」
鬼鮫の言葉に、イタチは答えなかった。
鬼鮫の方を振り向きもせず、その場に佇む。
「……どうかしたんですか?」
やはりイタチは答えない。
その視線の先にあるのは紫陽花。
花言葉は『移り気』『高慢』そして『冷酷』
「……アナタに似合う花ですねぇ」
そう言うと、イタチはやはり無言のまま鬼鮫を瞥見し、
表情を変えることも無く、歩き出した。
駄文:BISMARC
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