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| -スラムの教会 |
エアリス | もしもーし |
| もしもーし もしもーし |
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セフィロス | ……俺は…… |
エアリス | いきなり意識を失って 倒れたのよ |
セフィロス | お前に助けられた というわけか |
エアリス | 別に 「もしもーし」って 言ってただけ |
セフィロス | だが お前が呼びかけてくれなければ |
| 俺は闇に落ちるところだった |
エアリス | えっ…? |
セフィロス | 子供の頃からずっと 俺を引き込もうとしていた__ |
| いや…何でもない |
エアリス | …… |
| もしかして あなたも不思議な『声』を聞くの? |
セフィロス | …なに? |
エアリス | 私 子供の頃からずっと『声』が聞こえるの 何を言ってるかは わからないんだけど |
| でも その事を人に話すと 頭がおかしいんじゃないかって言われて… |
| そのせいで ずっと友達がいなかった |
| そんなこと言わずに友達になってくれたのは ザックスとクラウドだけ |
セフィロス | …… |
エアリス | 私と同じような経験をしている人に会ったのは 初めて |
セフィロス | ああ… 俺もだ |
| 子供の頃からずっと 何度も同じ『夢』を見る |
| 誰かに名を呼ばれて 深淵の中に引き込まれそうになる…… |
| (だが…定期検査で魔晄を浴びせられた時以外に 意識を失ったのは初めてだ) |
エアリス | それは 怖い夢なの? |
セフィロス | わからない… |
| 闇に落ちてしまったら 二度と戻れない気がする |
| だが同時に 俺はそうなる事を望んでいる気もする |
エアリス | …私のとはちょっと違うけど でも 似ているね |
セフィロス | そうかもな… |
| 家まで送ろう |
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| -宝条の研究室 |
宝条 | セフィロスが あの古代種の娘の家に行っただと? |
ツォン | 教会には2度 行っていますね |
| もっとも 1度目は召喚獣を追って来たわけですが |
宝条 | フム… このことは もうプレジデントに報告したのかね? |
ツォン | いいえ セフィロスに関する事は第一にあなたに報告しろと |
| えげつない方法で脅されていますから |
宝条 | ならば報告は止めておけ 聞けばプレジデントは喜びそうだがな |
ツォン | …なぜですか? |
宝条 | あの娘もセフィロスも古代種としては不完全だ |
| だがその二人を交配させれば より完璧な古代種が得られると あの男は考えるだろう |
ツォン | そんな まさか… |
| だって あの二人は…… |
宝条 | 影響の大きさを考えると 慎重にならざるを得ない |
| 実験としては 非常に興味深いがね |
ツォン | まったく… あなた方 科学者という人間は…… |
宝条 | 間違いの起きる前に こちらで手を打とう 二人とも貴重な実験体なのだからな |
| (プレジデントもタークスも セフィロスは古代種だと信じている 愚かな連中だ…) |
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| -神羅本社ビル内資料室 |
セフィロス | (狙われているのは魔晄炉だと思っていた) |
| (だが 違う プレートの上にはモンスターは出没していない) |
| (モンスターが出没するのはスラムのみ しかもあの教会の付近に集中している) |
| (なぜだ……?) |
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