「修行も良いけど、あまり無茶をしてもらっては困るよ」
君は大蛇丸様の大切な器なんだからと言いながら、
カブトはサスケの傷の手当てをした。
「…判ってる」
短く言って視線を逸らせたサスケの脳裏に
幼い頃の記憶が蘇る。
------修行も良いが、余り無茶はするな、サスケ
優しく頭を撫でられて、不意に涙がこみあげた。
哀しいわけでもないのにどうして涙が…と
あの時には判らなかった。
だが今ならば判る__判りたくないのに。
「…どうかしたかい?」
怪訝そうに訊いたカブトに、サスケはただ
何でもねぇと答えた。
駄文:BISMARC
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